センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便りトップ > 調査員便り平成20年11月号

 このコーナーは、現場の調査員(H20年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成20年11月号>

 2008年11月19日(曜日)

さ、寒いっ!

凍り付いた棚田

 この秋一番の厳しい冷え込みに見舞われた今朝。鬼ノ城駐車場の手前まで上がってくると、谷筋の棚田が白くなっています。ああ初霜か、どおで寒いわけだなどと納得して、駐車場に着いてみると白いものは霜どころか、まさかの雪でした。ビジターセンターの瓦屋根もうっすらと雪化粧。聞けば今朝の気温は1月下旬並みで、日本海側の各地で初雪を観測したそうです。
 突然の寒さに、調査員も作業員さんたち一日中震えっぱなし。中でも一番気の毒だったのは、よりによってこんな日に職場体験に来た中学生のお二人です。冷たい風が吹きつけ、時折雪が舞う中、かじかむ手で土を掘り下げ、礎石の図面を頑張って描いてくれました。きっと、とても印象深い職場体験だったと思います。いやはや、お疲れ様でした。(O)

 2008年11月17日(月曜日)

クイズラリーの正解発表

 今日は、先日ここに掲載した「鬼ノ城うぉーく」のクイズラリーの正解を発表いたします。さあ、答案(?)と見比べてみましょう。それでは・・・
 1−3:12本。2−3:6か所。3−1:西門。4−2:千手観音。5−2:鉄。
 6−2:花崗岩。7−1:ハッチョウトンボ。8−3:7棟。9−2:倉庫。10−1: 大廻小廻山城。 
 いかがでしたでしょうか?今回は、歴史・自然の両面から、「鬼ノ城豆知識」をコンセプトに問題を作ってみました。鬼ノ城に登ったことのある人も、この豆知識を頭に入れてもう一度鬼ノ城を見直してみると、きっと新たな感動や発見があること請け合いです!(自画自賛!?) (O)

 2008年11月12日(水曜日)

えーと、1mは10cmだから・・・

実測体験

 朝の冷え込みは厳しくなってきましたが、昼は好天に恵まれて仕事のしやすい日が続いています。今日は、岡山市の足守中学校と石井中学校から、3人の生徒さんが職場体験にやって来ました。まずは発掘体験で土器をたくさん見つけて大喜びした後、次は建物の礎石を実測してもらいました。すると今度は一転して皆さん悪戦苦闘。礎石に物差しをあてて測っては、方眼紙に1/10の大きさで描き込んでいきますが、見た感じではなくて正確に、しかも石らしい図に仕上げるのはなかなか大変です。少し難しすぎたかな・・・いえいえ、職場体験ですから楽しいことばかりではないですよ。テレビなどで報道される華々しい発掘ニュースの裏には、こんな地道な作業もあるんだな、と知ることも大事な体験なんです。これにこりず、これからも鬼ノ城への応援をよろしく!(O) 

 2008年11月10日(月曜日)

忍法、木の枝隠れの術!

ナナフシ

 この写真、単なる木の枝みたいでしょう?でも実は、この中に昆虫が隠れているんですよ。まさか!?と思われた方、よーく見てください。
 昆虫の中には、木の枝や葉、他の昆虫などに似せた姿で、天敵の目を欺くものがいます。このような現象を「擬態」といいます。この写真にいるのは「ナナフシ」という昆虫で、細長くて褐色をした体はまさに木の枝そのもの。彼らはこの姿のおかげで、鳥などに食べられる心配も少なく、のどかに餌の葉っぱを食べていられるのでしょうか?・・・なんて考えると、ちょっとうらやましいかも。
 さて皆さん、ナナフシがどこにいるか分かりましたか?(写真が小さいので難しいかな?)(O)

 2008年11月7日(金曜日)

礎石の据え付け穴

大きな礎石

  今回は、9月の大公開でみなさんに見ていただいた倉庫と考えられる総柱の礎石建物からご紹介します。この倉庫は鬼ノ城で見つかっている5棟の倉庫の中では最も小さなものです。さらに調査を進めると礎石を据えつける際に掘られた大きな穴が見つかりました。礎石よりも一回り大きな穴を掘って、水平に石を固定したあと、土だけで埋め戻して礎石を固定していたようです。ただ、同じ建物の礎石でもこのように穴をしっかり掘って固定しているものもあれば、浅い凹みだけをつけて石を置くもの、穴は掘らずにただ石を置いただけのものがあり、礎石の据えつけ方に差があることがわかりました。据えつける礎石の大きさにも関わっているようですが、昔の人は建物をつくるのに慣れてきたのか、倉庫の礎石の基礎作りにも省力化したものがあるようです。(I)