センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便りトップ > 調査員便り平成20年10月号

 このコーナーは、現場の調査員(H20年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成20年10月号>

 2008年10月29日(水曜日)

鬼ノ城うぉーく開催

 現在、10月25日に行った鬼ノ城うぉーくで使ったクイズラリーの用紙をHPで公開しています(PDF形式、約1.2MB) 。これを印刷して、ぜひ鬼ノ城に足を伸ばしてみませんか。残念ながら紅葉はあまりありませんが、澄み切った空気が思う存分満喫できます。クイズラリーの答えはまた、次回以降に掲載しますので、お楽しみに。

 2008年10月27日(月曜日)

礎石が続々!

調査中の礎石群

 鬼ノ城では、これまでに側柱の礎石建物が2棟見つかっています。昨年調査した、北向き斜面に位置する1棟に続いて、現在は南向きのやや開けた平坦部にある、もう1棟の調査に取り組んでいます。一部の礎石が以前から露出していたので、その並びを手がかりに、残りの礎石の位置を推測して調査を始めました。すると大当たり、予想通りの位置から次々に礎石が姿を現しました。ここでは後世にあまり土が流れ込まなかったようで、礎石も比較的浅いところから出ていますね。これからさらに精査して、建物の建て方なども究明していきます(そろそろ調査期間が気になりだしたかも・・・)。  この建物は、12月の第2回大公開で皆さんに見ていただけると思います。どうぞお楽しみに。(O)

 2008年10月25日(土曜日)

鬼ノ城うぉーく開催

南門へやって来ました

  今日は、「鬼ノ城で自然と歴史をまとめて実感しよう!」という、ちょっと欲張りなイベント「鬼ノ城うぉーく」を開催しました。今回は少し趣向を変えて、要所要所で三択問題を10問出題し、参加者の皆さんに解答していただくというクイズラリー形式にしてみました。西門、水門、屏風折れの石垣、調査現場などなど、解説の中にさりげなく答えやヒントを織り交ぜながら、3時間かけて城内を巡りました。さてその結果はというと、全問正解者は思ったより少なかったかな?うーん、どうも私の解説がまずかったのかなぁ・・・皆さんごめんなさい。でも、点数を競うのではなくて、鬼ノ城に親しんでいただくというのが趣旨ですから、まあ大目に見てくださいね。これで皆さんも、以前にも増して鬼ノ城への関心が深まりましたよね!?(O)

 2008年10月17日(金曜日)

土器がいっぱい!

発掘体験の様子

 今年も、鬼ノ城のふもとにある阿曽(あぞ)小学校から、6年生の皆さんが体験学習に来てくれました。もうすっかり、阿曽小の恒例行事になった感じですね。
 参加した児童の皆さんには、調査成果の説明、発掘体験、測量機械の操作体験をしてもらいました。発掘体験では、大小の土器片が次々に顔を出しました。中には細長い壺の首を見事発見した子も!夢中で探していると時間はあっという間に過ぎていきます。皆さん初めて体験する発掘に目を輝かせながら、最後まで熱心に取り組んでくれました。(O)

 2008年10月15日(水曜日)

秋の湿地に咲く花

スイランの花

 10月も中旬に入り、山の木々も次第に色彩を帯びてきました。鬼ノ城の湿地では、季節はずれのタンポポのような黄色い花が真っ盛り。その名をスイランといって、秋の湿地には場違いなほど華やかなキク科の植物です。あまりキク科らしくない名前ですが、漢字では「水蘭」と書きます。湿地に生えるので「水」はいいとして、この花のどこが「蘭」に似ているのかな?と思って調べたら、どうやら蘭のような細長い葉をつけることが理由のようです。7月以来、いろんな花々が楽しめた湿地も、このスイランを最後に、枯れ草色をした冬の姿へと変わっていきます。(O)

 2008年10月8日(月曜日)

折り返し点通過

秋の調査風景

 7月から始まった調査も、はや半分の3か月が過ぎました。今週から新しい調査区に入り、今はひたすら表土掘り下げの作業が続きます。今日は快晴のもと、根っこが縦横に張った表土をはがしては袋詰めしていると、あまりの上天気のせいで、じっとりと汗がにじんできました。もう10月なのに勘弁してよー、と思っていたら、日がかげって風が吹くと、今度は汗が冷えて寒いくらい。気温の変化も大きく、体調を崩しやすいこの頃です。健康には留意しつつ、後半戦を元気に乗り切りたいものです。(O)

 2008年10月6日(月曜日)

これこそ本物!

調査で使うカメラ

 デジカメ全盛の世の中ですが、発掘現場ではまだまだ昔ながらのフィルムカメラが大活躍しています。一般的な35mmカメラだけでなく、場合によっては6×7や4×5などの大型カメラも使用します。デジカメ写真は撮影したその場で確認でき、パソコン上での編集や加工が簡単にできるという大きな利点があり、現場でも使っていますが、記録の信頼性や色の再現性という点では、まだフィルムには及びません。フィルムとデジタル、両方の長所を生かしながら、より良い記録を後世に残すべく、ファインダーをのぞき込む毎日です。(O)

 2008年10月2日(木曜日)

実りの季節を迎えて

山なすび

 下界では黄金色の穂波が美しい季節がやってきました。ここ鬼ノ城でも、秋風の吹き渡る中で、山の木々が次の世代を残すべく、それぞれに実りを結んでいます。
 昼休みに散歩中、遊歩道の脇で見つけたのは、ツツジ科のナツハゼの実。枝先に房状についた実がいかにもおいしそうに見えませんか?かつては「山なすび」などといって、子供のおやつ代わりにもなりました。黒く熟した実を噛みつぶすと、甘酸っぱい味が口の中に広がり、食べ過ぎると舌が紫色に染まってしまったなんて話題も、もう年配の方にしか通じないかもしれません。せっかくの山の恵み、知らない方は一度お試しになってはいかがでしょうか?(O)