このコーナーは、現場の調査員(H19年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。  
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成19年12月号>

 2007年12月27日(木曜日)

皆さん、お疲れ様でした!

撤収作業

 12月とは思えないほどの陽気の中、ついに迎えた調査の最終日。今日は資材の撤収作業です。この半年間、調査基地の大役を果たしてきたテントも、作業員さんの手により解体され、トラックに積み込まれました。
 暑い日も寒い日も、時には雨の日も風の日も、苦楽をともにし、多くの発見に貢献された作業員さんたち、お疲れ様でした。大公開や鬼ノ城うぉーくにご来場いただいた熱心なファンの皆さん、本当にありがとうございました。来年度、再び鬼ノ城でお会いできる日を楽しみにしています。(O)

 2007年12月26日(水曜日)

リデュース・リユース・リサイクル

土嚢袋と木材の整理作業

 大仕事だった現場の埋め戻しも、作業員さんたちの頑張りで無事に終了しました。その後に残るのは一抹の寂しさと、空になった土嚢袋の大群です。さてこの土嚢袋、多少の汚れはありますが、シートで保護していたのでまだ十分使える状態です。捨てるのはもったいないというわけで、来年に再利用できるよう、センターで保管することにしました。その量たるや、ほぼトラック2台分。もしかしたら数か所の現場をまかなえるかも。来年度は地球環境保護のため、積極的に使用済み土嚢の再利用に努めましょう。(O)

 2007年12月25日(火曜日)

ショウビタキのご挨拶

ショウビタキ

 埋め戻し作業の合間、腰を下ろして休憩していると、目の前の切り株にジョウビタキの雄が1羽舞い降りてきました。鮮やかなオレンジ色のお腹を見せつけるように、ちょこまかと体を動かしたり、地面に降りて餌をついばんだり。この間、私たちとの距離は3、4mほど。あまり人を恐れない鳥ではありますが、こんなに間近で見る機会はそれほどありません。きっと、いつもは遠くから私たちの作業を見守っていて、いよいよ最後というときに挨拶に来てくれたんですね。ジョウビタキさんありがとう。鬼ノ城でゆっくりと体を休めて、来春には元気に北へ帰れるといいですね。(O)

 2007年12月20日(木曜日)

冬の陽に映える

柿の木

 鬼ノ城への道路沿いに、野生の柿の木が1本生えています。青葉、紅葉、そして実を結び、落葉していく様子をいつも出勤途中に眺めては、季節の移ろいを感じていました。今年は大豊作のようで、鈴なりの実が朝の日差しにまぶしく輝き、抜けるような青空をバックにしたその鮮やかさは息をのむほどです。この瞬間をものにしようと、始業時間を気にしながらもついつい車を停め、しばらく撮影に熱中してしまいました。(O)

 2007年12月17日(月曜日)

礎石建物の見納め

礎石建物

 城内調査大公開も盛況のうちに終わり、静けさが戻った現場では調査が大詰めを迎えました。今日は、皆さんに見ていただいた礎石建物の全景写真を撮影しました。もうすぐ土の下になる礎石たちにレンズを向けて、その姿をしっかりとカメラに収めました。シャッターを切りながら、この建物が見られるのもあと数日だなあ、思えばこの半年間、礎石建物を二つも発見できて充実した調査だったなあ、などと感慨が頭をよぎります。苦労して掘り出しただけに愛着もひとしおですが、再び眠りにつく礎石たちに向かって、心の中でお礼とお別れを告げました。(O) 

 2007年12月14日(金曜日)

第2回調査大公開、終了

礎石建物の見学

 天気は上々なれど、寒風吹きすさぶ冬の鬼ノ城。その寒さの中、城内調査大公開の最終日を迎えました。今日は、午前午後あわせて35名の方々をご案内しました。今月末には再び地下に隠れてしまう礎石建物跡の上で名残を惜しみつつ、その様子をしっかりと記憶に刻み込みました。
 今年度の調査大公開、2棟の礎石建物跡の発見という成果も手伝って、盛況のうちに終えることができました。今回ご来城いただいた481名の皆様、9月の大公開と合わせて1241名もの皆様、誠にありがとうございました!来年度もよろしくお願いします。(O)

 2007年12月13日(木曜日)

図面も大急ぎで

測量作業の様子

 急ピッチで進む埋め戻し作業のかたわらでは、測量機械を立てての実測作業が、これも大急ぎで進んでいます。調査成果は写真や図面に記録され、今後の整理作業、さらには新たな調査研究のための重要なデータになります。こればかりは、見えるうちにやっておかないとどうにもなりません。寒空の下、じっと立ったまま図面を描いていると体は芯まで冷えてくるし、手はかじかんでペンが握れなくなるしで、なかなか辛い作業です。早く休憩時間来ないかなー、ストーブにあたりたいなー(O)

 2007年12月10日(月曜日)

土嚢の中からコンニチハ!

カスミサンショウウオ

 今現場では、調査大公開と併行して、埋め戻し作業が続いています。埋め戻しというと簡単なように思えますが、いかんせん土量が多すぎて、作業員さん総出でも期限ギリギリになりそうです。そろそろ足腰に響きだしたよ、という声も聞こえ始めたような・・・
 さて、土嚢のひもをほどいていたら、中から1匹のカスミサンショウウオが転がり出てきました。何でこんな所に?もしかして、掘り下げた土を土嚢に詰める時に一緒に放り込まれ、以来数か月間、土嚢の中での生活を余儀なくされていたのかな?(おやっ、このネタ、去年もやりましたね、確か)。ともあれ、無事に出られてよかったですね。来春まで無事に冬眠できるよう、落ち葉の下に埋めてあげました。(O)

 2007年12月6日(木曜日)

終わりの始まり

埋め戻し作業の様子

 7月から開始した調査も、いよいよ終盤を迎えました。年末の調査終了に向けて、今度は埋め戻しの作業が始まっています。せっかく掘ったのにもったいないな、という気持ちもありますが、このまま放置しておくと風雨にさらされて遺跡が崩壊していまうので、とりあえずは土で覆って保護する必要があります。
 真夏の暑い盛り、汗を滝のように流しながらスコップをふるい、土の見分けに頭を悩ませた現場も、総がかりで埋め戻すとなるとあっけないもの。掘り出した柱穴や溝も、たちまち土の下に姿を消していきます。。最後はこの上に表土や落ち葉をのせて、すべての調査行程が完了です。(O)

 2007年12月4日(火曜日)

ハッキリくっきり柱の跡

礎石に残る柱の痕跡

 今回見つかった総柱建物の礎石にも、やはりありました。そう、礎石に残った柱の跡です。いかがでしょうか。石の真ん中に、コンパスで描いたように見事な、直径45cmの白い円がしっかりと、焼き付いたようにおさまっていますね。以前ご紹介した礎石をしのぐ鮮やかさで、今回の大公開の目玉になっています。
 目玉といえばこの礎石、何となく人の「目」に似ていませんか?まさか、吉備津彦命との戦いに敗れ、非業の死を遂げた温羅の怨念が宿ったわけでもないでしょうが、何だかいつも恨めしげな目でにらまれているような気がして、他のは踏んでもこの礎石だけは避けて通る癖がついてしまいました。(O)

 2007年12月3日(月曜日)

第2回「城内調査大公開」始まる

城内調査大公開の様子

 今年度第2回目となる「城内調査大公開」がいよいよ始まりました。初日の今日は、午前中の降水確率70%、しかも朝方は雨もぱらつくという意地悪な天気に、調査員も意気消沈ぎみ。しかし午後は20%、なら少なくとも午後の部はやろう、午前も人が来れば、ということで待機していると、寒風の吹く中を一人二人と、熱心な見学者の方々がやって来られました。
 結局、今日の参加人数は午前14人、午後23人とこぢんまりしたものでしたが、その分、皆さんにはよりじっくりと見学していただけたと思います。大公開は14日まで続きます。皆さん、是非この機会に、掘りたての礎石建物をご覧下さい。(O)