センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成24年1−2月号 

 このコーナーは、現場の調査員(平成23年度はK・S・Mの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成24年1−2月号>

 2012年2月9日(木曜日)

土器の実測

最後の記念撮影 センターに帰ってきてから早くも1ヶ月が過ぎました。現場の方が好きという調査員も多いのですが、やっぱり壁と屋根って大事ですよね。安心感がちがいます。
 さて、今回は屋外と屋内の仕事の違いについて、こちらでは実際に図面を取っている場面を紹介します。
 左手に持っているのが須恵器の甕、右手に持っているのがキャリパーという道具で、現在はちょうど器の厚さを測っているところです。この甕は今年度はじめに調査したC5区から出土した遺物です。こうした実測図には、器の形だけでなく、幅、高さ、重さ、厚さ、色、内側の形、文様や製作方法など、様々な情報を記録します。実際に屋外で遺跡を掘る仕事はもちろん、屋内での復元、実測などもまた重要な仕事です(M)

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 2012年1月20日(金曜日)

第2ラウンドのはじまり

土手状遺構と雪 屋外で行う発掘調査は、我々調査員にとって体力はもとより、掘ってしまうと2度と元に戻らない遺跡の性質上、できるだけ多くの情報を記録に残せるように慎重に「遺跡」を掘り出さなくてはいけない神経もつかう作業でもあります。これが第1ラウンドとしますと、センターに戻ってきて屋内で行う整理・報告書作成作業は、現地で取ってきた図面・写真などの記録や掘り出してきた土器などの遺物を整理して、いかにわかりやすくその成果をまとめることができるかが問われる第2ラウンドといえます。この第2ラウンドでは、各調査員は既存の調査例や研究成果との比較検討、いわゆる研究も行いながら、遺跡の評価・位置付けをして行かなくてはいけません。「遺跡の価値」を掘り出す大切な仕事です(もちろん第1ラウンドでもきちんとやってますよ)。
 調査員の知識も試される第2ラウンドがはじまりました。これまで6年間の調査に関わった複数の調査員と協力して、鬼ノ城の姿を明らかにするために努力を続けていきたいと思います。(S)