センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成23年3月号 

 このコーナーは、現場の調査員(平成22年度はK・O・Uの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成23年3月号>

 2011年3月29日(火曜日)

来年度調査区の縄張り

縄張り

 平成18年度から行ってきました鬼ノ城の発掘調査も来年度で最終年を迎えることになりました。本日は、来年度に調査を予定している箇所の縄張りを鬼ノ城で行いました。予定箇所は山の中で、周辺の木々もまだまだ枯木に見えますが、よくよくみると新芽があちらこちらに。着実に春が近づいていることを感じさせてくれます。調査区については、今年度と同様、関係者との協議をすすめながら決定していく予定です。まだ詳細をお伝えできませんが、来年度もご期待ください。一年間ありがとうございました。(K)

 2011年3月16日(木曜日)

土手状遺構の全貌

土手状遺構の全貌

 これまで何度も登場した土手状遺構ですが、今回はついにその全体像がわかる写真をご紹介します。ご覧のように、谷の両側から土手が伸びていて、その全長は推定で約30mに及びます。もともとは左右の土手がつながって谷をせき止めていたようですが、中央部は長い年月の間に水流によって壊されてしまい、今では当たり前のように谷川が流れています。左側の土手でも平成11年度の調査で石垣と敷石が見つかっていて、土手全体に石による補強がなされていたと考えられます。鬼ノ城が機能していた頃は、立派な石垣を備えた土手が谷をふさぎ、押し寄せる水から城壁をしっかりと守っていたのでしょう。(O)

 2011年3月4日(金曜日)

鬼城山雪中行軍

雪中行軍

 鬼ノ城は吉備高原の南端部に位置しており、標高は最高所で約400mです。そのため総社平野は平穏でも、お山に登ると雪が舞っていることもしばしば。写真は2月16日に地形測量に出向いた時のものです。総社平野にはまったく雪はなかったのですが、城内には前日に降った雪が10pほど積もっていました。この日は城内中央の礎石建物の近くを抜ける遊歩道を通って第5水門に向かったのですが、うら坊たちより先に足を踏み入れたのはイノシシくらいなもの。誰も通っていない新雪に足を踏み入れるのは気持ちよかったです。ただ、寒さは格別でしたが・・・。(U)

 2011年3月1日(月曜日)

「ほうき」になった木

「ほうき」になった木

 土手状遺構のすぐそばに、まるで「ほうき」を逆さまにしたような木が生えています。背の高い木なら、幹が一本立ちするのが普通に思えますが、なぜこんな姿になったのでしょうか。そのヒントは12月の調査員便りをご覧ください。伐採後の切り株から伸びてくる「ひこばえ」が何十年もたつと、それぞれが幹に成長して、こんな「ほうき」ができあがるのです。つまり、この木はかつて伐採されたか根元から折れたことがあって、そこから「ひこばえ」によって復活したことが分かります。不運にもめげずに幹を再生させ、前にもまして葉を繁らせるたくましい姿に、植物のもつ底知れぬ生命力を感じます。(O)
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