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 このコーナーでは、中世城館跡総合調査を担当している調査員からのホットな情報をお届けします。 この便りを通して、調査の様子を感じ取っていただき、興味・関心を深めていただければと思います。

<平成29年度>

 第28号

平成28年度の振り返りと平成29年度の調査開始

  平成28年度は、笠岡市・井原市・真庭市・里庄町・新庄村・久米南町の3市2町1村に所在する252か所の城館跡(伝承地を含む)を調査し、曲輪や土塁、堀切等の遺構を確認した城館跡が156か所、何らかの造作が見られた城館跡が68か所ありました。 現地踏査は100日を超えましたが、地元の皆さまのご協力によって、無事に終えることができました。ありがとうございました。 平成28年度の調査で、調査員3名が特に感動した城館跡をご紹介します。
         
・浦山城跡(新庄村)            出雲街道の県境近くにある城
・日爪城跡(真庭市蒜山上長田)    大規模な堀切を3重に掘削した城
・粟住城跡(真庭市蒜山東茅部)    すべての尾根筋に曲輪を設けた長大な城
・陣山城跡(真庭市久世)        約1.8qにもわたって連なる曲輪群
・丸山城跡(真庭市下呰部)       精美な形の曲輪を配置する城
・才田城跡(真庭市下中津井)     幾多の合戦譚が伝わる城
・高屋城跡(井原市高屋町)       5重もの堀切で敵を遮断する城
・小笹丸城跡(井原市美星町黒忠)  遠藤周作の小説『反逆』に登場する輪郭式の山城
・大道城跡(笠岡市神島外浦)     瀬戸内海の眺望は最高
・真鍋城跡(笠岡市真鍋島)       真鍋水軍の拠点
・大植城跡(久米南町山手)       3段の広い曲輪をもつ城
・鳶尾城跡(里庄町里見)         町内を一望できる城  

粟住城跡からの眺望(南東から) 稜線に曲輪が連なる陣山城跡(南西から)
粟住城跡からの眺望(南東から) 稜線に曲輪が連なる陣山城跡(南西から)
丸山城跡の階段状につくられた曲輪(南西から) 高屋城跡に設けられた5重の堀切の1つ(南東から)
階段状につくられた丸山城跡の曲輪
                   (南西から)
高屋城跡に設けられた5重の堀切の1つ
                   (南東から)

 さて、平成29年度は、津山市・総社市・矢掛町・鏡野町所在の城館跡を調査予定です。前年度に引き続き、畝状竪堀群を新たに2か所も見つけたKと、今年50歳を迎えるM、新しく担当者となった山野に詳しいOが各地域の城跡を調査します。どうぞよろしくお願いします。(M)