その2 (平成30年1月18日更新)

 平成27年10月に着手した和田谷遺跡の発掘調査は、昨年12月をもって終了しました。
 今年度の主な成果としては、平安時代(約1,200年前)の掘立柱建物が新たに5棟見つかったことが挙げられます。これらは、丘陵西側の緩斜面に造成した平坦地に建てられており、集落がさらに南側へ広がっていることを確認しました。写真の掘立柱建物は、長さ8m、幅3.6m、床面積28.8uもあります。これまでにも大型の倉庫などが見つかっていましたが、その規模を踏まえると、この地域でも有力な人々が住んでいた可能性があります。
 また、今回新たに見つかった遺物に、縄文時代初め頃(約12,000年前)の石槍があります。これまで見つかっていた最も古い遺物は、弥生時代中期(約2,100年前)の土器や石器でしたが、それらを大きく遡る時代から、この地で人々が活動していたことが明らかとなりました。そのほか、調査区西端の谷の底から古墳時代後期(約1,400年前)の木製品が見つかりました。木製品は土中で分解されてしまうことが多いため、当時の暮らしぶりを知る上で貴重な発見となりました。このように、今回の調査では、これまで明らかではなかった平安時代以前の生活の様子をうかがわせる資料が数多く得られました。

掘立柱建物 木製品
平安時代の大型掘立柱建物 古墳時代後期の木製品
石槍
縄文時代はじめ頃の石槍

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 その1 (平成29年9月19日更新)

 一般国道2号(玉島・笠岡道路)の改築工事に伴い、8月から発掘調査を行っています。遺跡は丘陵から北西方向に広がるなだらかな斜面に位置しており、対象地は平成27・28年度に調査を実施した場所の南側にあたります。
 過去2か年の調査から、この遺跡では古墳時代から鎌倉時代にかけての集落が営まれていたとことが明らかになっており、特に奈良時代の鍛冶炉〈かじろ〉や平安時代の倉庫跡の発見や、緑釉陶器(りょくゆうとうき)の出土は注目されます。
 今回の調査はまだ始まったばかりですが、現在までに大小の穴や溝、柱穴などが見つかっているほか、弥生土器や土師器・須恵器、石器や鉄器なども出土しています。今後の成果にご期待下さい。

発掘調査の様子
発掘調査の様子

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