その2 (平成29年8月21日更新)

 4月から始まった発掘調査は7月半ばで終了しました。
 今回の調査では、対象地の北側が弥生時代中期、古墳時代後期、平安時代の集落だったことがわかりました。弥生時代中期(約2,000年前)の穴からは、煮炊きに用いる甕の破片や石斧の一部が出土しました。古墳時代後期(約1,400年前)では、鉄を作るときに出たかす(鉄滓〈てっさい〉)と須恵器が出土した穴を検出しています。平安時代(約1,000年前)の柱穴の1つからは、深緑色をした碁石状の玉が1点見つかり、穴の底には柱材を受けていた平らな石が置かれていました。 一方、調査対象地の南側は、遺物は少なく遺構もごくわずかでした。地形を見ると谷筋へ向かって西方向に下がる斜面にあたるので、集落からはやや離れたところであったと考えられます。

発掘調査風景(北から) 土器が入った弥生時代の穴
発掘調査風景(北から) 弥生時代の穴
平安時代の柱穴で見つかった玉
平安時代の柱穴で見つかった玉

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 その1 (平成29年5月15日更新)

 県道南浦金光線〈なんぽこんこうせん〉の改築工事に伴い、4月から発掘調査を行っています。 場所は、寄島〈よりしま〉山地から北方向に伸びる2つの尾根に挟まれた谷の奥部に当たります。佐方地区では、当センターが平成23年度に宮原〈みやばら〉遺跡・奈良井〈ならい〉古墳・奈良井遺跡の発掘調査を実施し、縄文時代以後の人々の暮らしぶりが明らかになっています。
  昨年度行った確認調査では、弥生土器・土師器・須恵器などが出土しており、また、古墳時代以降に掘られた大小の穴が見つかっています。今年度の調査では、これまでに弥生時代の壺・甕・高杯、鎌倉時代の椀などの土器片や石鏃・スクレーパーなどの石器が出土しています。調査はまだ始まったばかりなので、今後の成果にご期待下さい。

発掘調査風景(南から)
発掘調査風景(南から)

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