その3 (平成29年11月21日更新)

 6月から行っていた警察本部庁舎車庫整備に伴う発掘調査は、10月で終了しました。
 前回報告した道路遺構の西側は、絵図によれば武家屋敷にあたる場所と考えられ、柱穴列や、食器・動物骨を廃棄した穴、井戸などが見つかりました。また、銅を溶かすのに使った坩堝<るつぼ>(陶製の容器)や鞴<ふいご>(送風機)の羽口<はぐち>(送風口)も出土しており、屋敷の一角で銅製品の製作が行われていたことが分かりました。

井戸 銅製作に関わる遺物
井戸 坩堝(中央)・鞴羽口(左)・砥石(右上)

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 その2 (平成29年7月24日更新)

 警察本部庁舎車庫整備に伴い、6月から発掘調査を行っています。  

 調査地点は県庁の約200m西側で、岡山藩の重臣や上級藩士の屋敷が配置された岡山城二の丸のほぼ中央部に位置しています。江戸時代の絵図によるとこの場所は、元禄<げんろく>の頃より岡山藩の支藩の一つである生坂<いくさか>藩主の屋敷地であったようです。  
 
 これまでの調査で南北に続く道路や土坑・柱穴列などが見つかっています。東西両側に排水のための溝が掘られた幅約6mの道路は、叩き締めた真砂土を幾層も積み重ねて路面を固くしていました。 出土遺物には陶磁器や瓦、さらに漆塗りの椀や曲げ物などの木製品があり、当時の生活の様子を今に伝えています。

検出した道路と溝(南から) 出土した丹塗り椀
検出した道路と溝(南から) 出土した丹塗り椀

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 その1 (平成29年5月15日更新)

 今年1月に着手した県庁敷地内での警察本部庁舎整備に伴う発掘調査は、4月からは調査地北半を中心に行いました。前回から引き続き、瓦や貝などが捨てられた穴や溝などが見つかっています。屋敷地の調査を終え、調査地を覆う砂層を掘り下げると、調査地をL字形に区画する堀があることがわかりました。現況で堀の深さは約3mを測ります。また、堀の肩口には石積が築かれていました。遺構の前後関係から、江戸時代初頭以前に掘られたものであることもわかり、初期の岡山城下の町割を知ることのできる貴重な発見となりました。
 この調査は4月末で完了し、5月からは報告書刊行に向けた整理作業に入っています。

調査地の様子(南東から) 堀と石積(南東から)
調査地の様子(南東から) 堀と石積(南東から)

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