その2 (平成29年9月19日更新)

 厳しい暑さが続いた夏は、南山城跡の西側にある古墳群を中心に調査を進めてきました。調査区内の最も西側にある2号墳では古墳の周りを円形に囲む溝(周溝)を確認し、直径10mほどの円墳であることが分かりました。周溝は幅2m前後、深さは最も深いところで60p近くあります。周溝内では土師器〈はじき〉の破片がわずかに出土しました。
 また、古墳群の南側の丘陵南斜面では竪穴住居が見つかっています。この住居は平面形が直径4m程度の円形です。現在、詳しく調査中ですが、住居床面の中央付近では弥生土器がまとまって見つかっており、時期は弥生時代中期ごろと考えられます。
 調査が進むにつれて、この遺跡では城跡と古墳群に加えて、弥生時代の集落跡が広がっていることも分かってきました。

2号墳の調査状況(東から) 弥生時代の竪穴住居(南東から)
2号墳の調査状況(東から) 弥生時代の竪穴住居(南東から)

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 その1 (平成29年5月23日更新)

 小田川合流点付替え事業に伴い、4月から南山城跡の発掘調査が始まりました。
 南山城跡は、倉敷市真備町・船穂町に所在し、北から流れてくる高梁川と、西から流れてくる小田川が合流する地点を見下ろす、見晴らしの良い丘陵の上に造られています(写真左)。この城跡は中世の山城として以前から知られており、曲輪<くるわ>、土塁<どるい>、堀切<ほりきり>、畝状竪堀<うねじょうたてぼり>などの遺構が地表面で確認できます。
 また、南山城跡が位置する丘陵は、古墳が数多く築かれていることでも知られています。墳長約60mの帆立貝形<ほたてがいがた>を呈する天狗山<てんぐやま>古墳をはじめ、全長約30mの前方後円墳である小ぐろ古墳や、直径約10mの円墳が25基まとまっている南山古墳群などが確認されています。今回の調査地においても、南山城跡の西側で小形の円墳を4基確認しており、このうち調査範囲内の3基をただいま調査中です(写真右)。
 調査はまだ始まったばかりですので、今後の成果にご期待ください。

南山城跡遠景(南から) 古墳周辺の調査のようす(南東から)
南山城跡遠景(南上空から)
(左が小田川、右が高梁川)
古墳周辺のようす(南東から)

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