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年表

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しらべてみよう!

鬼ノ城(きのじょう) 総社市奥坂

   鬼ノ城は、吉備高原(きびこうげん)の南の端(はし)にある、高さ約400mの鬼城山(きのじょうざん)につくられた、およそ1300年前の山城です。西暦(せいれき)663年、朝鮮半島(ちょうせんはんとう)の白村江(はくそんこう)で、日本と百済(くだら)の連合軍(れんごうぐん)は、唐(とう)・新羅(しらぎ)の連合軍に敗北します。その後、唐や新羅の軍隊が攻(せ)めてくることを心配した朝廷(ちょうてい)は、西日本の各地に城をつくらせました。鬼ノ城は、そのような古代山城の一つと考えられています。城の外側は総社市教育委員会によって発掘調査が行われ、角楼(かくろう)や城門(じょうもん)、水門(すいもん)、城壁(じょうへき)などの壮大(そうだい)な姿が明らかとなりました。城内は、平成11年に当センターが発掘調査を行っています。倉庫(そうこ)と考えられる建物(たてもの)の跡などが明らかになりました。

西門と城壁 角楼を見上げる
 西門と土の城壁。西門は、4つある城門の中では、もっともよく残っていた最大の門です。平成16年に復元されました。鬼ノ城の城壁の多くは土でつくられ、一部が石垣(いしがき)でつくられています。  角楼。古代山城のなかでも、鬼ノ城だけで見つかっている特別な施設(しせつ)です。
水門の様子 建物の礎石
 石垣の上の部分に、小さなトンネルのような形でつくられている水門。城壁が崩(くず)れないように、城内にたまった雨水を外へ出すための施設です。全部で6か所あります。  礎石建物跡(そせきたてものあと)。建物の柱を支(ささ)えていた礎石が、規則正しくならんでいました。米や武器などを蓄(たくわ)えた倉庫の跡と考えられています。
いってみよう
・JR吉備線服部駅から北へ5km。JR総社駅から車で約20分。岡山自動車道岡山・総社I.Cから約8km。
関連リンク
・古代吉備を探る「雄大な鬼ノ城」

・当センターホームページ「甦る!古代吉備の国から謎の鬼ノ城」


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大廻小廻山(おおめぐりこめぐりやま)城跡 岡山市東区草ヶ部

 大廻小廻山城は、岡山市の北東側にある高さ約200mの小廻山と大廻山にかけて築かれた古代山城です。総社市にある鬼ノ城と同じく7世紀後半頃<約1,300年前>に唐(とう)・新羅(しらぎ)の軍隊が、日本へ攻めてくることをおそれてつくった山城のうちの一つと考えられています。このような山城は西日本各地に約30か所ほどしか知られていません。
 この山城は周りを土と石で造った城壁(じょうへき)で囲まれていて、全周は3.2kmあり、鬼ノ城よりやや大きな山城です。これまで岡山市教育委員会が発掘調査を行い、水門などの様子がわかってきましたが、門や城内にどのような建物があったかなどはわかっていません。

空から見た大廻小廻山城跡 調査中の土壁
 空から見た大廻小廻山城跡。赤線で囲ったあたりにあります。  山城を囲む土壁の跡。壁の下には石が並べられていました。(岡山市教育委員会提供)
一の木戸 水門
 城内にある一の木戸(いちのきど)では、石で築いた城壁を今も見ることができます。  一の木戸では水を城の外へ出すための水門が残っています。

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福山城(ふくやまじょう)跡 総社市山手岡谷・清音三因

   1336年、九州から進軍した足利直義(あしかがただよし)の約30万の軍勢と、福山城にたてこもった後醍醐天皇(ごだいごてんのう)側の武将大井田氏経(おおいだうじつね)の約2000騎のあいだで行われた合戦、福山合戦(ふくやまかっせん)の舞台となった城です。
 城跡は、郭(くるわ)と呼ばれる5つの平らな部分がまっすぐ連なる形をしている、古い形の山城です。5つの郭の長さは計330mになります。
 このうち最高所の郭は最も広く、南北の長さが95mもあります。その北側には東西に延びる土塁(どるい=土手)が築かれ、西側には水をためない空堀(からぼり)が掘られています。北側の土塁の東端には、北へ開いた石組みの門の跡が残っています。また、郭の北西隅には石組みの井戸の跡もあります。
 山頂は見晴らしがよく岡山平野部を見渡すことができ、登山道もよく整備されているので岡山平野近郊の隠れたハイキングの名所となっています。

最高所の郭 石組みの門跡
城の最高所にある平らな部分  石組みの門の跡
いってみよう
・JR伯備線・井原鉄道清音駅から西へ徒歩約1時間10分(清音歴史広場に駐車場あり。歴史広場までは徒歩約30分、歴史広場から徒歩約40分)
関連リンク
・古代吉備を探る「中世の城と村人」

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備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)跡 高梁市内山下

   高梁市街を見下ろす標高430mの臥牛山(がぎゅうざん)頂上には、国史跡備中松山城跡があります。山陽と山陰を結ぶ交通の要衝に位置するこの城は、臥牛山の懸崖を利用した天然の要害で、1240年に秋庭氏(あきばし)が築城して以来、幾多の争奪戦が繰り広げられ、城主の栄枯盛衰を見つめてきました。
 1608年、小堀遠州(こぼりえんしゅう)により近世城郭として整備され、山城としては唯一現存する天守や二重櫓(にじゅうやぐら)、三の平櫓東土塀(さんのひらやぐらひがしどべい)は、1683年に水谷勝宗(みずのやかつむね)により改修された当時の姿を伝える遺構として国の重要文化財に指定されています。

天守 二重櫓
備中松山城:天守
(高梁市教育委員会提供)
          二重櫓
   (高梁市教育委員会提供)
三の平櫓土塀
      三の平櫓東土塀
    (高梁市教育委員会提供)
いってみよう
・JR伯備線備中高梁駅から北へ4.6q
・岡山自動車道賀陽I.Cから車25分・有漢I.Cから車で35分。

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岡山城(おかやまじょう)跡 岡山市北区丸の内

 国の史跡である岡山城跡は、安土・桃山時代に宇喜多秀家(うきたひでいえ)により築城され、江戸時代を通じて岡山藩主である小早川・池田氏の居城となりました。当時の天守閣(てんしゅかく)は1945年の空襲で焼けてなくなり、現在のものは1966年に鉄筋(てっきん)コンクリートで建て直されたものです。
 城の中心になる本丸(ほんまる)跡は、岡山市教育委員会によって発掘調査が進められています。古代吉備文化財センターでは、岡山県立図書館が建設された二の丸(にのまる)跡の発掘調査を行いました。二の丸跡では、城の内堀(うちぼり)やその堀にかけられた橋の跡などが見つかりました。また、たくさんの瓦(かわら)や陶磁器(とうじき)、その他さまざまな生活用具が出土しています。なお、図書館正面入り口の東側にある池は、調査で見つかった堀(ほり)の位置を示しています。

東からのぞむ岡山城の天守閣 調査中の岡山城二の丸 内堀と石垣
岡山城の天守閣  発掘された内堀と石垣。現在 県立図書館のある場所です。  内堀の位置を示す池と石垣。 県立図書館の東側にあります。
いってみよう
・JR岡山駅東口から東へ1.5km、徒歩約20分。路面電車<「城下」電停>、バス<「城下」「県庁前」バス停下車>で約10分。
・岡山県立図書館2階で岡山城二の丸の調査で出土した瓦や陶磁器などの一部が見学できます。
・岡山城内では、岡山城の歴史や城下町の様子などを学ぶことができます。
関連リンク
・古代吉備を探る「岡山城と洪水」

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津山城(つやまじょう)跡 津山市山下

   昔、津山のある岡山県北部は美作(みまさか)と呼ばれていました。1603(慶長8)年に美作国の支配をまかされた森忠政(もりただまさ)は、その拠点となる城をつくることにしました。それが津山城で、1604(慶長9)年から13年もの歳月をかけて完成しました。
 鶴山(かくざん)と呼ばれた小高い山の頂上を広くして本丸(ほんまる)と呼ばれる城の中心をつくり、それを取り囲むように二の丸、三の丸をめぐらせています。城内には高い石垣(いしがき)を積み上げ、外周には土塁(どるい=土手)や濠(ほり)を設けて、敵の攻撃に備えています。城の中心となる一番高い建物「天守(てんしゅ)」は、石垣からの高さが22mもありました(注)。
 津山城は、武士の時代が終わった明治時代に取り壊され、建物が撤去されました。その後、保存の声が高まり、1900(明治33)年に「鶴山公園」になり、市民の憩いの場となりました。1990(平成2)年、鶴山公園は「日本さくら名所100選」に選ばれています。
 現在、津山城跡では、発掘調査とともに建物の復元などが計画的に行われています。2005(平成17)年には、城内で最大の櫓(やぐら)である「備中櫓」が復元され、街のシンボルとなりました。また、津山市街地は、今も城下町の面影がいたるところで見られます。

(注)
 現在、津山市郷土博物館に津山城の復元模型が展示されています。
 また、当時の津山城の様子がCGで再現されています(DVD「よみがえる津山城」津山城築城400年記念事業実行委員会)。

上空からみた津山城跡 津山城の古写真
上空からみた津山城跡
(津山市教育委員会提供)
      津山城の古写真
     (津山市教育委員会提供)
復元された備中櫓 復元された備中櫓
復元された備中櫓
(津山委教育委員会提供)
    発掘調査された七番門虎口
     (津山市教育委員会提供)        
いってみよう
・JR津山線津山駅から北へ徒歩10分。
・中国縦貫自動車道津山I.Cから車15分・院庄I.Cから車で15分。

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