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子どもを取り巻くIT環境の変化

1990年初頭からIT(コンピュータやデータ通信に関する技術)が急速に発展し、私たちの生活はより便利にどんどん変わっていきました。
平成生まれの今の子どもたちは、デジタル社会の真っただ中に生まれ、生まれたときからITに接していたため「デジタルネイティブ」世代とも呼ばれています。デジタルネイティブ世代の子どもたちを取り巻く環境は、親世代の子どもの頃と比べ大きく異なっています。
急速なIT化により、これまで経験したこともないようなサイバー犯罪の危険に、いつさらされてもおかしくない環境に置かれているのです。

(表)デジタルネイティブ世代の子どもを取り巻くIT環境変化
<2012年春高校入学生徒の場合>
年号
西暦
IT社会 サイバー犯罪検挙件数
※参考資料
出会い系・コミュニティサイトに起因する犯罪被害児童数 デジタルネイティブ世代の
ライフスタイル
平成4年
1992年
■日本最初のホームページ誕生        
平成5年
1993年
■デジタル方式携帯電話サービス開始        
平成6年
1994年
         
平成7年
1995年
■Windows95日本語版発売され国内のインターネットの普及加速        
平成8年
1996年
■Yahoo! JAPANサービス開始
■着メロサービス開始
    0歳  
平成9年
1997年
⇒国内インターネット人口560万人超     1歳  
平成10年
1998年
⇒国内インターネット人口1,000万人超     2歳 携帯電話の着信音で遊ぶ
平成11年
1999年
⇒国内インターネット人口1,500万人超
■モバイルインターネット「iモード、EZweb、J-スカイサービス(現Yahoo!ケータイ)」サービス開始
■ケータイ小説の草分け「魔法のiらんど」サービス開始
    3歳 祖父母と携帯で話す
平成12年
2000年
■Google日本語版サービス開始
■カメラ付き携帯登場
■オンラインゲームサイト「ハンゲーム」サービス開始
913件   4歳 <幼稚園入園>
インターネットの子ども用ページで遊ぶ
平成13年
2001年
⇒国内インターネット人口4,600万人超
⇒iモード契約数2,000万件超
1339件   5歳 テレビゲームを買ってもらう
平成14年
2002年
⇒着信メロの配信による著作権使用料前年比3倍
■国内ブログサービス開始
■ケータイ小説「DeepLove」がミリオンヒット
1606件 1273人 6歳  
平成15年
2003年
■au料金定額制サービス開始
⇒国内インターネット人口5,600万人超
■オンラインゲームサイト「メイプルストーリー」サービス開始
1849件 1278人 7歳 <小学校入学>
平成16年
2004年
■SNSの草分け「mixi」ベータ版サービス開始
■オンラインゲーム「モンスターハンター」発売
■ネットにつながるポータブルゲーム機「任天堂DS」「Sony PSP」発売開始
■プロフの草分け「前略プロフィール」サービス開始
2081件 1085人 8歳 小学校でパソコンの使い方を習う
平成17年
2005年
■動画投稿サイトの草分け「YouTube」サービス開始
■ケータイ向けSNS「GREE」サービス開始
3161件 1061人 9歳  
平成18年
2006年
■ケータイ向けSNS「モバゲータウン(現mobage)」サービス開始
⇒国内ブログ利用者数2,500万人超
⇒SNS登録者数716万人超
■ネットにつながるゲーム機「任天堂Wii」「Sony PS3」発売開始
4425件 1153人 10歳 夏休みの自由研究にインターネットを使う
平成19年
2007年
⇒mixi有効ID1000万超 5473件 1100人 11歳 パソコンを買ってもらう
オンラインゲームで友達を作る
平成20年
2008年
■スマートフォン国内サービス開始
■「Twitter」、「Facebook」日本語版サービス開始
⇒モバゲータウン利用者1,000万超
■ケータイ向けのゲームサイト「ハンゲ.jp」サービス開始
6321件 1516人 12歳 パソコンで友達とメールをする
SNSでメル友を作る
プロフを作ってメル友を作る
平成21年
2009年
⇒GREE利用者ID1500万超
■ソーシャルサイト「アメーバーピグ」サービス開始
■ソーシャルゲームの草分け「怪盗ロワイヤル」サービス開始
■SNSのmixiが「サンシャイン牧場」などのソーシャルゲームのサービスを開始
6690件 1589人 13歳 <中学校入学>
友達のブログやYouTubeをよく見る
部活の連絡が一斉メールで来る
平成22年
2010年
⇒Twitterの登録ユーザー世界で1億人超
⇒ハンゲーム会員数3432万人
⇒Wii販売台数1123万台、DS販売台数3212万台、PS3販売台数601万台、PSP販売台数627万台
6993件 1493人 14歳 自分専用の携帯電話を持つ
友だちと携帯メールをする
友だちに「あけおめメール」を送る
平成23年
2011年
⇒Facebookの登録ユーザー世界で8億人超
⇒前略プロフ会員数640万人、モバゲー会員数3200万人、GREE会員数2700万人、Mixi会員数2535万人
    15歳 ケータイ小説を書く
オフ会に参加する
平成24年
2012年
⇒アメーバーピグ会員数2000万人超     16歳 <高等学校入学>
※サイバー犯罪検挙件数:警察庁「サイバー犯罪の検挙状況等について」平成15年〜平成23年より
※出会い系・コミュニティサイトに起因する犯罪被害児童数:警察庁「いわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について」「出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況について」

人類史上初めて接する危険

デジタルネイティブ世代の子ども 親世代が子どもの頃には、身近にIT機器はありませんでした。親は子どもの交友関係を把握し、危険から子どもを守っていました。子どもが知らない人と出会う機会も限定されていたので、親が知りえないようなところまで交友関係が広がることはほとんどありませんでした。

しかし、平成生まれのデジタルネイティブの子どもたちは、生まれた頃からITに接し、パソコンやインターネットの使い方も学校で習います。インターネットでは、便利なサービスが利用でき、世界中の知らない人とコミュニケーションをとることが可能です。

そのような子どもたちでも、心や体は成長途中で社会経験も不足しています。経験不足のために悪意を持った人や悪質なサービスにだまされ、被害にあう恐れがあります。一個人として必要なモラルや社会性を完全に身につける前に、身を守るすべを知らないままITの機器だけを使いこなし、ITの危険にさらされているのです。

ITは非常に便利で私たちの生活を豊かにしてくれました。ITをいまさら生活からなくすのは難しいでしょう。ならばIT機器の利用について親子で話し合い、よく考え、保護者として子どもを指導する必要があるのではないでしょうか。
参考資料
サイバー犯罪検挙件数の推移
サイバー犯罪検挙件数の推移
※警察庁「サイバー犯罪の検挙状況等について」より

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