携帯電話(ケータイ)やスマートフォン(スマホ)等の利用により子どもが巻きこまれるかもしれない問題について親子で考えるサイト

ケータイ・スマホ(携帯)の正しい使い方

ケータイ・スマホに潜む問題と危険

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具体例

ケータイ・スマホに潜む問題と危険ケータイ・スマホは、非常に便利な道具です。ですが、使い方を誤ると日常生活に支障が出たり、友人関係のトラブルや犯罪に巻き込まれたりする危険性もあります。逆に、本人にはそのつもりがないのに自分が誰かを攻撃してしまうなどの加害者になる危険性もあります。

生活習慣に関わるものには、ケータイ・スマホがなくては何もできなくなるなどの「依存」や、見境なく時間を使う「生活習慣」の乱れ、「集中力」の低下、直接の「コミュニケーション力」が身につかない「ながら操作」による事故などがあります。

その他、メールやネットへの書き込み、無料通話アプリなどでのやりとりが原因の「いじめ」や、気軽な情報発信や不正アプリによる「プライバシーの流出」「架空請求詐欺」などの犯罪に巻き込まれたり、ゲームや音楽ダウンロードのしすぎによる「高額請求」などがあります。また、「有害サイト」に簡単にアクセスできたり、「ネットで知り合った人とトラブル」になったりすることもあります。

これらのトラブルはケータイ・スマホのインターネット接続サービス(メールやサイトの閲覧)を利用することで起きます。情報の入り口は、トラブルの入り口かも知れません。ネットでの新しい出会いは、トラブルとの出会いかもしれません。そのようなことをよく理解することが大切です。

同様のトラブルは、ゲーム機音楽プレーヤーでも発生しています。これらの機器はインターネット接続が可能ですが、インターネットに接続する機器という認識が保護者に低く、低年齢で買い与えられることが多いことから被害の低年齢化が進んでおり注意が必要です。

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問題点

ケータイ・スマホへの依存

ケータイ・スマホへの依存「ケータイ・スマホへの依存」とは、ケータイ・スマホが手元にないと不安な気持ちになり片時も手放すことができないといった状態や、ケータイ・スマホに束縛され振り回されている状態をいいます。厚生労働省が2013年8月に発表した調査によると、全国の中高校生のうち推計51万8千人(約8%)が「インターネット依存」とのことです。

依存や束縛状態には、

  • ケータイ・スマホを置き忘れて手元にないと、不安で何もできなくなる
  • 授業中にケータイ・スマホを取り上げられると暴れる
  • ケータイ・スマホを見るために仮病を装ってでも保健室へ行く
  • 調べ物、時計、スケジュール管理などあらゆる事を携帯の機能に頼りケータイ・スマホがないと何もできない
  • ケータイ・スマホの利用時間が長い(1日5時間以上など)
  • 5分ルール(※注1)」のため、風呂やトイレにまでケータイ・スマホを持って行く
  • 食事中や勉強中も手放さない
といった例があげられます。

※注1:「5分ルール」とは、友人同士「お互い心配させないために、メールの返信は5分以内にするようにしよう」と子ども同士で決めるルールです。一見お互いのことを思いやるルールですが、実際には相手の生活や行動に配慮せず「返信を強要する」ルールになっています。このため、返信が遅て仲間外れにされる事例が発生しています。また、具体的にこのようなルールを作らない場合でも、「返信をしないと相手に悪いのではないか」と考えたり、返信の早さややりとりの数に意義を感じて、片時もケータイ・スマホを手放さず風呂に持って入ったり、家族との食事中も常にメールに返信していたりするなどの「依存状態」の子どももいます。なお、最近の無料通話アプリでは、「10秒ルール」と言われるくらい、さらに依存度を増しています。

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生活や学習習慣の乱れ

岡山県教育庁の平成26年度スマートフォン等の利用に関する実態調査では、小学生では3割だった「1時間以上」が中学生になると6割以上が1日1時間以上ケータイ・スマホを使用しています。また、中高生の25%以上が1日3時間以上をケータイ・スマホに費やしています。25%というとクラスの4分の1にもなります。

中には、毎日5時間以上ケータイ・スマホを利用している子どもも中学生で8%、高校生で9.3%おり、これは学校に行っている間と睡眠時間以外はほどんどケータイ・スマホを操作している状態で、「依存状態」の可能性が大きいです。

ケータイ・スマホを持ってから減った時間についてきいてみると、学習時間や睡眠時間をあげる生徒がたくさんいます。

(図)携帯電話の1日の利用時間
<携帯電話を所持している児童生徒に対する割合> (図)平日1日のスマホ等の利用時間<自分のスマホ等を持っている児童生徒が回答>
※図:2015年2月岡山県教育庁義務教育課生徒指導推進室調べ「平成26年度スマートフォン等の利用に関する実態調査の結果について」より

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コミュニケーション能力の低下

コミュニケーション能力とは、表情や声のトーンなどをフルに活用し自分の言葉で相手に伝え、また相手の気持ちを読み取る能力です。相手の表情や反応がすぐには分からないメールやネット上でのやり取りでは、コミュニケーション能力はなかなか育ちません。

短い文面では、人の真意は伝わりません。ところが都合の悪いことや言いにくいことはメールで済ませたことにしてしまう風潮も見受けられます。

企業が学生に求める資質において「コミュニケーション能力」は上位に入っています。「仕事」は先輩や上司、お客様とのコミュニケーションなしには成立しないにもかかわらず、そのような資質を欠いた学生が増えているためです。

私たちが生きているのはリアル(実世界)な世界です。バーチャル(仮想)な世界ではありません。リアルな世界で通用するコミュニケーション能力を身に付けることが、リアルな世界で生きていくためには必要です。

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プライバシー(個人情報)の流出

SNSブログプロフ、掲示板などには、名前・年齢・職業・住所・電話番号・学校名・趣味などの個人情報や顔写真の掲載をする記入欄があります。利用開始当初は問題なく使えていても、何かの書き込みがきっかけで、それらの情報が拡散したり、嫌がらせを受けたり、犯罪に巻き込まれたりすることがあります。

インターネットでの情報発信は、匿名のつもりでも知っている人が読めば誰だか特定できる場合も珍しくありません。

最近は、スマホの不正アプリにより個人情報が抜き取られたり、スマホやアプリの設定ミスで個人情報が漏れる事例も発生しています。

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誹謗(ひぼう)・中傷・いじめ

誹謗(ひぼう)・中傷・いじめ匿名で書き込みができるSNSやブログ、掲示板などに、実名で誹謗(ひぼう)・中傷されたり、頻繁に差別的な発言をされたりする等、悪質ないじめが行われる場合があります。

最近は、無料通話アプリ内のグループなどで、メッセージを読んでも返信しないこと(既読スルー)によって、「はずし」と呼ばれる、グループから排除し仲間はずれにする事例、仲間はずれにしたい人以外で新しいグループを作る事例、ターゲットを招待しては退会させる事例などもみられます。

クラスメイトのメールアドレスになりすました「なりすましメール」によるものや、「チェーンメール」を使ってうわさ話などの嫌がらせを流したりする事例も発生しています。

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「ながら操作」による交通事故

「ながら操作」による交通事故歩きながら、自転車に乗りながら、スマホやゲーム機、音楽プレイヤー操作をすることによる事故が多発しています。ケータイ・スマホを操作しながら自転車に乗っていて歩行者とぶつかり重大な事故に至ったケース、歩きながら操作していて駅のホームから落下したケースもあります。

岡山県では「岡山県道路交通法施行細則」で自転車に乗りながらのケータイ・スマホの使用を禁止しています。

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有害サイトへのアクセス

インターネットを利用すれば、出会い系サイト・アダルトサイト・自殺サイト・薬物サイトなどの危険なサイトに簡単に行きつきます。これらは巧妙に偽装されている場合があり、一見問題がないサイトに見える場合もあります。

「アダルトサイト」では、アダルトグッズの購入やアダルトビデオの視聴が可能です。ネット販売は、コンビニで受け取ることができるサービスもありますので、保護者に内緒での購入も可能です。アダルトビデオは日本国内では違法の、海外の無修正の動画を無料で見ることも可能です。

「自殺サイト」では、確実に自殺をすることのできる様々な技術について解説しています。また自殺をしたい人が集まる「掲示板」などもあり、ネットで知り合った人同士の集団自殺なども起きています。

「薬物サイト」では、危険ドラッグの入手方法を調べることができます。高校生が学校で薬物の売買をしている事件も県内で起きていますし、危険ドラッグがきっかけで覚せい剤などに手を出してしまうケースもあります。

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見知らぬ人との出会いによるトラブル

SNSや無料通話アプリで、相手の素性を全く知らないまま、チャットやメールを通じたやりとりを行うことで、始めから犯罪を目的とするような人物と出会って危険に巻き込まれるケースがあります。

また、最初は悪意があるわけではなく普通にやり取りしていながら、ネットでのやり取りで一方的に過剰に相手に思い入れて、次第にストーカーのようになるケースもあります。

これらのトラブルは、ゲームサイトのチャット機能やビジネスで大人も使うような大手のサイトでも、多発しています。

平成20年12月に施行されたいわゆる「出会い系サイト規制法」の改正により出会い系サイトでのトラブルは激減しましたが、非出会い系サイト(コミュニティサイト)でのトラブルは急増しています。

これらのサイトは、正しくしくフィルタリングを設定したとしても、すべての被害を防ぐことができるわけではないので、本人に使いこなす力が求められます。

現在販売中のゲーム機や音楽プレーヤーにもインターネット接続機能があるため、同様のトラブルが起きています。これらはインターネット接続機器であるという認識が保護者には低く、低年齢で買い与えられる子どもたちが多いため、トラブルの被害も低年齢化しています。

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出会い系サイトと非出会い系サイト(コミュニティサイト)の違い

  出会い系サイト 非出会い系サイト
(コミュニティサイト)
利用に関する制限 18歳未満使用禁止 利用制限なし
「出会い系サイト規制法」
による規制
規制対象 規制対象外
SNS、無料通話アプリ、ブログ、プロフ、動画投稿サイト、掲示板、ゲームサイトなど
サービス目的 大人の出会い斡旋 ネット上でのコミュニケーション促進
フィルタリング フィルタリングで見られなくなる フィルタリングの対象ではあるが、一部のサイトを利用したいためにフィルタリングが解除されているケースが多い

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ワンクリック詐欺、架空請求(経済被害)

ワンクリック詐欺、架空請求一方的に送られてきた電子メールに記載されているURLを、興味本位からクリックしたら、会員登録を契約したことにされ高額な支払いを請求された、サイトを見ていて「注文ボタン」を押したつもりがないのに金銭を請求する内容のメッセージが表示されたなどの「ワンクリック詐欺」などの手口で、高額な支払いを請求するメールやメッセージが届くことがあります。また、心当たりもないのに、突然、高額な支払いを請求するメールが届いたりするのが「架空請求」です。

あたかも支払の義務があると思い込ませる内容や、「支払わないと家まで取りに行く」「個人情報を知っている」などと脅してくる場合もあります。しかし、相手にはこちらの事が分かるわけではありません。

こっそりアダルトサイトを見てしまった場合、恥ずかしくて大人に相談せず高額請求に応じてしまう事例がありますが、18歳未満の人は風俗営業法により支払義務はありません。

ネット上での契約の手続きは商法で決められており、利用者に契約する意思がないのに一方的に契約が成立することはありません。

最近では、ツークリック詐欺など、何度もクリックさせることで契約したかのように錯覚させる手口も出てきているので注意が必要です。

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問題の多くは、下記のようなインターネットを利用したサービスや機能を利用した際に起こっています。

お問い合わせ先

岡山県県民生活部 
情報政策課 情報化推進班
〒700-8570 
岡山県岡山市北区内山下2-4-6
TEL:086-226-7264 
FAX:086-235-9737

サイト監修

筒井愛知
(TSUTSUI Yoshitomo)
就実大学人文学部 非常勤講師

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